気になる街

気になる街。だけど、なかなかいけない街。
鳥取県。

10年ほど前に一度、『植田正治写真美術館』へだけ行ったことはある。それから何度か島根・鳥取の山陰旅の予定を立ててみてはいるのだけれど、毎回都合が悪くなったり事情が変わってきたりで行く機会を逃してきた。なぜだろう。今年も2度、タイミングを逃している。

なんだか因縁をも感じるほどに行けない山陰に、ついに呼ばれはじめているような気がしてきたのは、今月になって続けざまに鳥取の話を聞いたからだ。

狩野岳朗さんの個展を観るために向かった名古屋のON READING にて。
観れないと思い込んでいた安西水丸さんの著書『鳥取が好きだ。水丸の鳥取民芸案内』(河出書房新社)の刊行記念展は、隣のギャラリースペースで同時開催中で偶然にもその日が最終日だった。

次の週は大阪で。
イラストレーター yamyamKIKAKUさんが鳥取県の名所を訪れて描いたスケッチの個展へ。

あれ、そういえば先週も今週も“鳥取”だな。と気づく。
こうも続けば勝手に“縁”を感じてしまった。

しかも、ただ“鳥取”だということだけではい。これら2つの企画を影で仕掛けたのが“鳥取県”だったということ! 鳥取県の民工芸品の広報と普及のため、都市部のセレクトショップや書店、ギャラリーと繋がり、写真家やイラストレーター等とも関わりながら、毎回様々な企画を展開しているらしい。

県をPRするのに、こんな素敵な手段をとるなんて!
県の仕事らしからぬ企画の展開に驚きと少しの羨ましさを感じてしまう。

わたしにとって“なんとなく行きたかった”鳥取は、なぜか行けないからどうしても行きたい場所になって、ついには尊敬さえ感じる興味深い街になった。来年こそは必ずや。(毎年言ってるけど…)

2018-11-29|タグ:
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