本をつくる

屋号が「KIGIPRESS」なので、「出版社なんですか?」ということもたまに聞かれたりします。
紙の印刷物に関わりたいこと、情報などの「発信」もしていきたいこと、それに語感もよかったので「PRESS」を加えたのだけど、本の出版もできればいいなーというのは、実は密かに思っていたこと。

『遥遥 -はるばる』は、本づくりの企画から携わり、編集とデザインをして、自分の屋号から販売をしている。そうなるとやっぱり、手にとってじっくり見てくださっていたり、装丁やデザインについてお声をいただいたりすると、喜びもひとしおです。

これまでいろいろなグラフィックデザインをしてきたけれど、どれもクライアントさんのためのものだから、自分がつくったものだからといって「作品」と呼ぶことはしたくなかった。たとえデザインを褒めてもらえたとしても、クライアントさんがわたしのデザインを通して何か成果を感じてもらえなければ意味がないと思っています。

けれど、この本。

イケダユーコさんと小鳩ケンタさんの作品集なので、彼らのためのものではあるけれど、自分の屋号から出版した作品集として、自分がデザインした「作品」と言ってもいいのかなと思っています。

限定300部。
いまは全国13店舗で販売していただいています。
どんな人に手にとっていただいて、読んでいただいて、どんな人のもとへ旅立っていったのでしょう。

考えるだけで嬉しくなります。

徳島での販売は残り3日間となりました。
ぜひこの機会に見て触れていただければと思います。

2019-06-10|タグ:
関連記事